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なぜ小百貨店にアートスペースが?芸術とエンターテイメントの狭間

なぜ小百貨店にアートスペースが?芸術とエンターテイメントの狭間

 小松ストアーには昭和62年に行われた改装以来、銀座通りに面した1階にアートスペースが設けられます。小百貨店になぜアートスペースがあるのか。しかも1階正面と最も目立つ場所、お店の顔とも言えるところに。

 そこには文化を重んじる小松ストアーならではの発想がありました。そしてまた、他がやっていないことをやる、小松ならではの取り組みであったといえます。

 自分らしさとは何か、それは自分で見つけた、体感した良いものを取り入れる事と私たちは考えます。自分らしさというのは自分で体感したことから、自分で見つけていくもの。そんな自分らしさを小松ストアーは、お客様に見つけてほしい。そんな生活スタイルのお手伝いができたらと心がけてきました。

 お客様に、そのような生活スタイルを提案するのであるならば、自分たち自身がそうでなければならない。いつでも文化を体感し、その中で素晴らしいと思った「生」なモノを、店頭に店内に紹介する。それが小松ストアーのスタイルです。

 それは売り物の商品だけに拘わらず、店内の空間すべてを取り巻く環境そのものも対象としています。直接的には、お金に変わらないものであっても、お客様に文化を提供する。お客様一人一人に自分らしさを見つけてもらえるために、店内に滞在して頂く時間そのものが、お客様の人生を豊かにするような時間であるために意識して営業しています。

 そのようなポリシーのもとに、アートスペースは店内のもっとも目立つ場所に設けられました。一番最初にお客様の目に飛び込んでくるものを、売り物の陳列に使わない。そこに売り物でないものを見せる。それが実はもっとも端的に、小松らしさを表していたと言えます。そして、通りを行き交うお客様にも、一目見て、小松ストアーらしさを知ってもらうためでもあったと思っています。

 お客様に提供するのは、何も商品だけではない。小松ストアーに足を運んできてくださった方に、文化を提供する。それが小松ストアーの仕事である。その意識は、アートスペースだけに留まりません。他にも代表として、8階に設けられたイベントスペース「アミュゼ」などが挙げられます。

 小松ストアーは、4つのものを大事にしています。まずは「人」お客様です。そして「物」これはお客様が買ってくださる商品。そして「金」小百貨店を経営する上で、利益があがらなければ意味がありません。そしてもう一つが「文化」です。この4つがあってこそ、それらで構成されているのが小松ストアーなのです。 

 1階に設けられていたアートスペースも、8階にあったイベントスペースも、直接には利益を生むものではないでしょう。しかし、小松ストアーはこれからも、この2つを大切にしてきた心と信条を、大事に継承しながら営業してまいります。それが小松ストアーらしさであり、お客様にむけた重要な役割だと思っています。

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