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「花の手入れもできない人間が、お客様をおもてなしなどできない」おもてなしは最大限

「花の手入れもできない人間が、お客様をおもてなしなどできない」おもてなしは最大限

 お店を訪れたお客様から、いつも好評をいただいていたのが「花」。いつの時代も、フロアの通路や階段には色とりどりの花を置いてきました。もちろん使われたのは、全て生花、造花は一つもありません。これは創業者・小坂武雄が残した言葉に由来します。

 「花の手入れもできない人間が、お客様をおもてなしなどできない」
 生花は月日を重ね、つぼみが開いたとき、鮮やかな色とともに芳醇な香りを漂わせます。造花やフレグランスでは表現できない、自然のものだからこその美しさと魅力があります。しかし、それは永遠に続くものではありません。店内の花を毎日見回り、花を手入れするのはそれなりの苦労があります。しかし、本物の花でお客様を出迎えたい。創業者の気持ちは、今もしっかり私たちに受け継がれています。

 生花を飾るのには、もう一つ理由があります。それは季節感の表現。今の私たちの暮らしの中で「旬」を意識する機会はかなり減ってしまいました。食材は一年中、季節を問わずに新鮮なものが手に入ります。それによって季節の移ろいを感じたり、楽しむことが少なくなってきています。

 食材同様に、花にも旬があります。旬の花は、その時期に咲くからこその美しさがあります。店内に飾る花は、その時期で最も美しいものが選ばれ、季節に合わせて、順次入れ替えていきます。季節の移り変わりを、お客様に享受いただきたい。そんな思いで創業以来、生花のおもてなしを続けています。 

 近年では、年2回のフラワーフェアを開催してきました。2005年の秋にはコスモスの花で飾りつけ、店内をピンク色に染め上げました。入口から階段、通路に置いたコスモスの数は約3万本。その光景は見事なものでした。コスモスの和名は「秋桜」。実はこのとき紅葉を飾るアイデアもありましたが、華やかさにこだわろうと、花であるコスモスが最後には選ばれました。

 ギンザ・コマツに足を運んでいただいたからには、良い商品を手に入れる満足以外に、それを手にするまでのプロセスを楽しんでもらいたい。そんな気持ちが、生花のおもてなしには込められています。生花に限らず、現在建設中の新しい建物にも、随所にそうした心配りができるような工夫を施しています。オープンの暁には、皆様に有意義な時間を満喫いただければと願ってやみません。もちろん、リニュアール後にも飾られる見事な生花にも、ご注目ください。

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