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血が通い、呼吸する有機体的ビルディング

今、ギンザコマツには、東館1階から12階には「ユニクロ」の世界最新・最大となるグローバル旗艦店が、西館の1階から6階には「ドーバー ストリート マーケット ギンザ・コム デ ギャルソン」が、7階の飲食フロアには、国内3店舗目となる「Rose Bakery (ローズベーカリー)」と、小松ストアーが運営を行う「KOMATSU BAR」があります。

かつての小松ストアーには、本館とアネックス館があり、両方の建物を合わせると、銀座の中心にある、3つの通りに面していました。東京都中央区銀座6丁目2番3他に位置した本館が面していたのは、銀座のメインストリート「中央通り」とその一本有楽町寄りにある「すずらん通り」。東京都中央区銀座6丁目4番1他に位置したアネックス館は、「すずらん通り」と「西五番街」に面していました。

ギンザコマツをスタートするにあたり、この立地特性を生かすことを考えました。そこで、建て替え前の店舗である「ギンザコマツビル」の歴史と伝統を未来にも残していきたいとの思いを込め、「旧ギンザコマツビル本館」を「ギンザコマツ東館」、「旧小松アネックスビル」を「ギンザコマツ西館」と名づけました。

新しいギンザコマツですが、2つのブロックに分かれている建築物をひとつの建築物として見なす「一団地認定」を受けています。

一団地認定とは、一敷地一建築物が原則の建築基準法の例外として認められた特例制度です。申請に基づいて各建築物の位置および構造が安全・防火上および衛生上支障がないと特定行政庁が認めた場合に適用されます。適用されると設計の自由度は高まるのですが、適切な空き地を確保するなどの要件を満たす必要があり、手間や時間、経費など負担が大きいため、普通にビルを建てるときには選択しにくい制度でもあります。しかしコマツは、血が通い、呼吸する有機体的ビルディングを目指して申請、認定を受けることができました。

一団地認定を受けると、もともと2つのブロックである建物をひとつのまとまった区域として整備することができます。法律適用にあたっては、接道義務、容積率、建ぺい率について敷地を各建築物ごとに分割する必要がなくなるので、各建築物間の余剰容積率の移転も容易に行うことができます。
これは、数ある商業ビルの中からギンザコマツを選んでくださったテナントにとって大きなメリットでもあります。自由度の高い設計ができることを生かせば、テナントがその魅力を充分に発揮できます。このことがひいては訪れるお客さまへもより大きなギフトとなることをコマツは信じています。小売業の経験を生かして、テナントだけでなく、その先のお客さまのことを考える賃貸業を目指しているからです。

一団地認定を受けた結果、2棟の建物間の2フロアに連絡通路を設置するとともに、両建物1階にも各通りを結ぶ貫通路を設け、建物全体で回遊性の高い空間を実現しました。

ふらりと「ユニクロ」に立ち寄ったお客さまが「ドーバー ストリート マーケット ギンザ・コム デ ギャルソン」という小売りの概念を打ち壊した新しい商業空間(マーケット)に出会う。「ドーバー ストリート マーケット ギンザ・コム デ ギャルソン」にいらっしゃったお客さまが「ユニクロ」の汎用性の高いアイテムの魅力を再確認する……。

「中央通り」から「東館」に来店されたお客さまが1階の貫通路で「西館」に行き、4階の連絡通路で「東館」に戻り、7階の連絡通路で「西館」へ渡る、そして……。
「東館」「西館」を行き来するだけでなく、「中央通り」「すずらん通り」「西五番街」という3つの通りへの移動もスムーズになったことで、2棟から成るスペースは、無機質で閉鎖的になりがちなビルを開放的に有機的にする働きを持つことができました。

この建物で生まれる回遊性は、ギンザコマツにとどまることなく、銀座の街をより大きくつなぐ役割も果たしていけるのではないかと思っています。

地下1階地上12階建の東館、面積955.72㎡(289.10坪)、延床面積9,990.91㎡(3,022.25坪)、店舗面積5,667.97㎡(1,714.58坪)。
地下2階地上7階建の西館、面積827.99㎡(250.46坪)、延床面積6,561.00㎡(1,984.70坪)店舗面積2,684.49㎡(812.07坪)。
東西合わせて店舗面積8,352.46㎡(2,526.65坪)の広さを実現できたからこそお客さまにギフトできる楽しみの数々。
連絡通路という大きな血管を持ち、3つの通りに面して呼吸をするギンザコマツは、これからもお客さまとの出会いを栄養に成長してまいります。


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